ネオより
「今日は石の物理的な特性について話すよ。硬度、比重、劈開…これらを知ると、石の取り扱い方が分かるし、なぜその石がその価値なのかも理解できる。実用的な知識だから、ぜひ覚えていってね。」
📖 この記事の内容
1. モース硬度とは
「この石は硬度7です」ってよく聞くよね。このモース硬度、正しく理解してる?
📚 モース硬度の定義
モース硬度とは、「ひっかき傷のつきにくさ」を1〜10で表した相対的な尺度。1832年にドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが考案した。
重要なのは、相対的な尺度ってこと。硬度10のダイヤが硬度1の滑石の10倍硬いわけじゃない。実際は数千倍の差がある。
📊 モース硬度表
| 硬度 | 基準鉱物 | 日常のもので例えると |
|---|---|---|
| 1 | 滑石(タルク) | 爪で傷がつく |
| 2 | 石膏(ジプサム) | 爪でなんとか傷がつく |
| 3 | 方解石(カルサイト) | 10円玉で傷がつく |
| 4 | 蛍石(フローライト) | ナイフで簡単に傷がつく |
| 5 | 燐灰石(アパタイト) | ナイフでなんとか傷がつく |
| 6 | 正長石(フェルスパー) | ガラスを傷つける |
| 7 | 石英(クォーツ)⭐ | 日常使いの目安ライン |
| 8 | トパーズ | 水晶を傷つける |
| 9 | コランダム(ルビー・サファイア) | トパーズを傷つける |
| 10 | ダイヤモンド 👑 | 最も硬い天然物質 |
よくある誤解
硬度が高い=割れにくい、ではない!
ダイヤは最も硬いけど、特定の方向から衝撃を与えると割れる。硬度は「ひっかき傷」への強さであって、「衝撃」への強さ(靭性)とは別物なんだ。
ネオメモ:硬度7の意味
「硬度7以上なら、空気中のホコリ(石英の粉が含まれる)で傷がつきにくい。だからジュエリーとして日常使いできる目安は硬度7以上。水晶、アメジスト、トルマリンなどが人気なのも納得だよね。」
2. 比重とは
比重は、石の「重さ」を数値化したもの。偽物を見分けるのにも役立つよ。
📚 比重の定義
比重とは、同じ体積の水と比べた時の重さの比率。比重2.65なら、同じ体積の水の2.65倍の重さってこと。水の比重は1.0。
軽い石
2.0〜2.5
琥珀(1.1)、オパール(2.1)
ラリマー(2.4〜2.9)
普通の石
2.5〜3.5
水晶(2.65)、トルマリン(3.0)
トパーズ(3.5)
重い石
3.5〜
ガーネット(3.5〜4.3)
ジルコン(4.7)、ヘマタイト(5.3)
🔍 比重で偽物を見分ける
比重は石ごとに決まってるから、偽物を見分けるヒントになる。
- ガラスの比重は約2.4〜2.5 → 翡翠(3.3)の偽物は軽く感じる
- プラスチックの比重は約1.0〜1.4 → 琥珀との区別に使える
- ジルコンは比重4.7と重い → キュービックジルコニア(5.8)との違い
3. 劈開と断口
石が割れる時、どう割れるかは石によって決まってる。これを知らないと、大切な石を壊してしまうことも。
劈開(へきかい)
結晶構造に沿って、特定の方向に平らに割れる性質。原子の結合が弱い面で割れる。
劈開が顕著な石
フローライト(4方向)、トパーズ(1方向)、ムーンストーン(2方向)、カルサイト(3方向)、クンツァイト(2方向)
断口(だんこう)
劈開面以外で割れた時の不規則な破断面の形状。貝殻状、不平坦状などがある。
断口の種類
貝殻状(水晶、オブシディアン)
不平坦状(翡翠、ネフライト)
繊維状(タイガーアイ)
🚨 劈開が強い石は要注意!
💠
フローライト
4方向に完全劈開
落とすと八面体に割れる
🔷
トパーズ
底面に完全劈開
落下で底面から割れる
💗
クンツァイト
2方向に完全劈開
衝撃に非常に弱い
🌙
ムーンストーン
2方向に良好な劈開
リングは要注意
ネオメモ:劈開がない石は丈夫
「水晶、翡翠(ジェダイト)、ガーネットは劈開がないか、あっても不明瞭。だから衝撃に強く、日常使いに向いてる。特に翡翠は『靭性が最高』と言われるほど丈夫なんだ。」
4. 人気の石の物性データ
パワーストーンとして人気の石の物性データをまとめたよ。購入や取扱いの参考にしてね。
📊 ネオの物性データベース
| 石名 | 硬度 | 比重 | 劈開 | 丈夫さ |
|---|---|---|---|---|
| 水晶・アメジスト | 7 | 2.65 | なし | ◎ |
| フェナカイト | 7.5-8 | 2.96 | 不明瞭 | ◎ |
| トルマリン | 7-7.5 | 3.0-3.2 | 不明瞭 | ◎ |
| 翡翠(ジェダイト) | 6.5-7 | 3.3-3.5 | 良好(2方向) | ◎ |
| ラリマー | 4.5-5 | 2.7-2.9 | 完全(2方向) | △ |
| ムーンストーン | 6-6.5 | 2.55-2.63 | 良好(2方向) | ○ |
| フローライト | 4 | 3.0-3.2 | 完全(4方向) | ✕ |
| アパタイト | 5 | 3.1-3.2 | 不明瞭 | △ |
| クンツァイト | 6.5-7 | 3.1-3.2 | 完全(2方向) | ✕ |
丈夫さ: ◎=日常使いOK ○=注意すれば可 △=観賞用推奨 ✕=取扱い要注意
5. 物性から考える取扱いの注意点
物性データを知ると、石をどう扱えばいいかが分かる。大切な石を長く楽しむためのポイントを紹介するね。
✅ ネオ式・石の取扱いルール
①
硬度の低い石は単独保管
硬度の違う石を一緒に保管すると、硬い石が柔らかい石を傷つける。個別のケースや袋で保管しよう。
②
劈開のある石は衝撃厳禁
フローライト、トパーズ、クンツァイトなどは落下で割れる。取扱い時は慎重に、リングは避ける。
③
日常使いは硬度7以上で
リングなど日常的につけるアクセサリーは、水晶以上の硬度がおすすめ。傷がつきにくく長持ち。
④
超音波洗浄は石を選ぶ
劈開のある石、インクルージョンが多い石は超音波で割れることがある。水洗いが無難。
💎 ジュエリー向きの石 TOP5
物性的に日常使いのジュエリーに最適な石はこれ:
2. ルビー・サファイア(硬度9)
3. 翡翠(靭性最高)
4. 水晶類(硬度7・劈開なし)
5. ガーネット(硬度7-7.5)
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